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『ケムリクサ』の評価と感想。謎すぎる世界観に終末系アニメの極致を見た気がした話。

こんにちは。

少し遅れて『けものフレンズ1期』のたつき監督の『ケムリクサ』というオリジナルアニメをみました。

出展:ケムリクサ

一言でいうと『謎』、

最初から最後まで自分の想像力で補って補完しないとあまり意味が分からない、そんなアニメでした。でもとても面白かったです。

評価は分かれていましたが、オリジナルアニメとしては全然ありだと感じました。

尋常じゃなく独特の世界観、人間なのかもわからない登場人物達、赤、緑、黄色などの色によって様々な効果を発揮する『ケムリクサ』、狂って襲い掛かってくる『アカムシ』という存在、この世界が薄暗くよどんでいるのはなぜか、等々、雰囲気が非常によく出来た超雰囲気アニメでした。

今回はそんな『ケムリクサ』の感想と個人的な評価をまとめました。

ケムリクサってどんなにアニメ?

出展:ケムリクサ

まず『ケムリクサ』ってどんなアニメかというと、私としては最近ひそかに流行っている『終末系アニメ』だと思います。

世界観が終末的な感じ。

水を確保するだけで困難だったりとか、襲い掛かってくる『アカムシ』と呼ばれる、虫みたいな機械みたいなやつとか、そもそも周りの景色がほとんど廃墟ですしね。

登場人物のりん、りつ、リナちゃんズとわかば意外の人間っぽいキャラクターは基本いません。

なぜ他に人がいないのかということは冒頭ではもちろん一切語られないし、最終話まで見ても何となくしかわからない。

だから人によっては、このアニメは受け付けない、という人は結構いると思います。

この『終末的』な謎の雰囲気を享受できるかどうかですね。

最初の数話をみてあまり引き込まれなかったら、視聴しなくてもいいと思います。

このアニメは一つの『終末系アニメ』の極致だったのではないかと思います。タツキ監督は非常に独特の世界観を創る人だということが良く分かりましたので、今後の作品発表も期待しております。

『ケムリクサ』のテーマは結局何だったの?

出展:ケムリクサ

このアニメのテーマは何だったのかというと、登場人物の一人に『りん』という女の子がいるのですが、『りんの好きなものを見つける』ということではないでしょうか。最後のほうに近づけば近づくほどその点に焦点が当たっていたと思います。

つまり『自分の好きなもの』を大切にする、それに対して正直になる、といったところでしょうか。

とはいえ、たつき監督が描きたかった世界観というものは、一朝一夕に出てくるようなありきたりなものではありませんでした。

想像力の塊ですね。

登場人物の『りん』『りつ』『リナちゃんズ』達の暮らす世界はあまりにも過酷な、そして暗い世界でした。

他に人間がいるわけでもなく、人が暮らす集落や街など一切ありません。街のようなものは全て廃墟になっています。

そしてりん達に襲い掛かってくる『アカムシ』という存在。

生き残るためにはなるべくアカムシとは遭遇しないようにし、限られた行動範囲の中で『ケムリクサ』や『水』を探さなければなりませんでした。

出展:ケムリクサ

そして『りつ』と『リナちゃんズ』が好きなものは最初からはっきりしていました。

『りつ』姉は通称『みどりちゃん』と呼ばれる『ケムリクサ』が好きで、水を与えて育てていました。そのおかげで『みどりちゃん』はいろいろなことが出来るのです。

バスの本体のようなものと一緒に皆を運ぶこともできますし、周囲を見張ることもできます。

『みどりちゃん』を育てることが『りつ』姉姉の喜びでした。

また『リナちゃんズ』達はその辺にあるものを食べるのが好きでした。

出展:ケムリクサ

ていうかこのアニメの登場人物達は、通常の食物を食べなくとも生きていけるみたいですね。その辺にあるブロックのようなものを『リナちゃんズ』がほおばるシーンがあり、人間は食物を食べるという常識を一瞬にして破壊されました。

そんな中で『りん』の好きなものだけ当初からはっきりとせず、ただ漠然とみんなのために頑張る、というのが『りん』のスタンスだったと思います。

なまじ、まじめで体も丈夫で比較的強いので、既に死んでしまった姉たちの分まで自分がしっかりしなければならない、何かあれば『アカムシ』と戦わなければならない、といつも気を張っている、そんな状態でした。

出展:ケムリクサ

だからわかばに対しても最初から一番警戒していましたし、『アカムシ』に出会えば、真っ先に自分が戦おうとする。

『りん』の好きなもの、物語開始当初から視聴者にはそれが『わかば』だと分かる描写がありますが、本人はまだそのことに気付いていないのです。

『わかば』が毒を発しているかもしれないと本気で思っている訳です。

そういえば、自分の好きなmのってなんだっけ?とふと思わされるような作品に仕上がっていたと思います。それがタツキ監督がこの作品に込めた一つの願いだった気がします。

『ケムリクサ』の説明不足で謎すぎる世界観

この『ケムリクサ』の世界観は最初から最後まで本当に謎でした。最後のほうで徐々に明らかになるのですが、え?つまりどういうこと?みたいな感じですべてを説明してくれるわけではありません。

でも決して説明不足だと減点するような不足さではなかったと思います。大体の状況はつかめるし、自分の想像力で解釈できる余地があるのはいい面白いですよね。

この世界はおそらく地球ではなさそうであるとか、ワカバは地球から来た『ケムリクサ』の研究者っぽいとか。または逆かも。『わかば』は別の星から来た宇宙人の研究員でこの星が地球であるかもしれないです。

出展:ケムリクサ

いずれにせよ、雰囲気を楽しめるかどうかというのが重要なので、白黒はっきりつけたい人には向かないかもしれないですね。

わかば以外の登場人物は人間じゃないの?

わかば(≠ワカバ)以外は通常の地球に住んでいるような人間ではないんだろうな、という印象です。わかばもそうかもしれないですが。

そう思えるところをいくつか紹介したいと思います。

出展:ケムリクサ

まず、『ケムリクサ』が生えています。『りん』がワカバのことを想っているときなど、姿形は人間ですが、体の中?表面?から『ケムリクサ』が生えているのです。

これは一体どういう状況でしょうか。

また『リナちゃんズ』は増えます。

出展:ケムリクサ

増えますって言われても意味が分からないですが、奴らは増殖することが出来るのです。人間が子供を創るのとは違って、どちらかというとプラナリアが分裂して増えるみたいに、おそらく一定量の『ケムリクサ』か『水』かは分からないですが、それらがたまるとリナちゃんズは自分のコピーを作ることが出来るのです。

第一話ではいきなりリナちゃんズの一人が『アカムシ』と刺し違えて死にます。

出展:ケムリクサ

リナちゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん!!!

ってなりましたね。

でも少ししたらまた普通に登場してきて、???????????ってなりますね。最初は双子?かとも思いますが、そうではありません。

奴らは増えるのです。

これは人間ではあり得ません。

更にリナちゃんズは時々、その辺にあるもの、ブロックやおもちゃみたいなやつを食べます。口を大きく開けて食べるのです。

これでわかったでしょう。奴らは人間ではありません。

わかばはどうでしょうか?最後のほうで明らかになりましたね。

みどりちゃんとか『ケムリクサ』って何?

みどりちゃんとか『ケムリクサ』って一体何なんでしょうね。

『ケムリクサ』を使うといろいろなことが出来るようです。『ケムリクサ』にはいくつか種類があります。色で分かれていましたね。黄色いものだったり、赤いものだったり、青いものだったり。

出展:ケムリクサ

りんに生えていたものは赤い色をしていました。

『ケムリクサ』を使ってアカムシに攻撃することもできます。

またわかばは一度ボス級のアカムシの攻撃をケムリクサを用いてガードしています。

非常に便利ですね。わかばが何者なのかということが最後のほうで明らかになりますが、それゆえにケムリクサの扱いには慣れていたのでしょう。

リツ姉姉が好きで育ててきた『みどりちゃん』も『ケムリクサ』の一種なのか何なのかははっきりとはわかりませんでした。

『みどりちゃん』には一向はとてもお世話になっていました。何よりバスに寄生するような形でバスを動かし拠点とするのに使われていました。また、周りの見張りをするときもみどりちゃんを使っていたように思います。

このアニメが『ケムリクサ』というタイトルであることを鑑みると、たつき監督が最初に思いついたのが『ケムリクサ』という『不思議な物質』なのかもしれないですね。『ケムリクサ』にいろいろな効力があるのも、たつき監督の想像力の賜物なのでしょう。

見る人にとって『ケムリクサ』はなんか良く分からないけど色々とすごい効果を発揮するクサっぽいものとしか言いようがないです。

水がとても貴重かつ重要

物語開始当初から『水』がとても貴重で重要なものである描写がありました。あの世界ではいくつか島があって、水が見つからないとみどりちゃんを養うことが出来ないので、移動もままならないし、リナちゃんズはその辺の無機物を食べたりしますが、それでもやはり水は定期的に摂取する必要があるようです。

もし、島を移動して、その先に水が見つからなければ、無駄足というか戻れなくなってしまいかねません。そのように考えると、本当にあの世界は生き抜くのが困難な、シビアな世界ですね。

出展:ケムリクサ

ちなみにわかばが最初に登場したときはなぜかいきなり、水のなかから出てきました。

いきなり『わかば』です(笑)

アカムシって何?

ケムリクサには『アカムシ』という存在がいます。その名の通り、赤い虫みたいな外見をしています。でもよく構造を見てみると、生き物の虫というよりも元々は機械だったと思われます。

出展:ケムリクサ

『アカムシ』はりん達に襲い掛かってきます。小さなものから大きなものまでいて、島で一番大きなアカムシは『主』と呼ばれ大変危険なのです。

この『アカムシ』とは何なんでしょうか。

最初はやはりなぜ『アカムシ』のような存在がいるのかわかりませんが、どのように生まれたのかということは最後のほうで明らかになりましたね。

やはり『ケムリクサ』によって生まれたようです。

出展:ケムリクサ

通称『さいしょのひと』が合成した赤い『ケムリクサ』、それが伝染した機械、元々は人間の道具として作られた機会が赤い『ケムリクサ』によって暴走したのが『アカムシ』ということなのでしょうか。

ワカバ≠わかば??

第1話で水の中から出てきた『わかば』は一体何者なのでしょうか。

『わかば』は最初から『ケムリクサ』に興味津々だったり、使い方を知らない割にうまく使うことが出来たりしました。

最後のほうでその謎も大体明らかになりましたね。

出展:ケムリクサ

『最初の人』と一緒にすごしていた『ワカバ』。過去の映像では『ワカバ』は『ケムリクサ』の研究をしているようでした。

そしておそらく地球人であると思われます。『ワカバ』は地球から『ケムリクサ』の研究のためにこの星に訪れた研究者みたいですね。

しかし、『最初の人』が生成した赤い『ケムリクサ』によって浸食が始まりました。

『ワカバ』はそれを何とかするために『最初の人』を安全なところに移し、自身は赤い『ケムリクサ』に向かっていきました。

出展:ケムリクサ

出展:ケムリクサ

『最初の人』の記憶では、『ワカバ』の体からは『ケムリクサ』が生えて倒れていたことを考えると『ワカバ』はおそらく死亡したと考えられます。

つまり、物語開始当初現れた『わかば』は死亡した『ワカバ』がケムリクサによって転写されたコピーのような存在ではないでしょうか。

『ワカバ』が出るようになった回のEDを見てみると、『ワカバ』と『わかば』は別の人物として表現されています。

三姉たちの戦い方がかっこよすぎる件

出展:ケムリクサ

これも非常に不思議なことですが、りん、りつ、りなの姉たちであるりく、りょう、りょくという姉たちがいます。

物語開示前からこの3人は既に死亡したとされていましたが、なぜか普通に登場します。なぜか生きていることはりん達には隠すように『わかば』に告げるのです。

第9話にて実は一つの『ケムリクサ』を3人で共有している状態にあることが明らかになり、つまりそのケムリクサの中に3人とも生きているような状態であることが示唆されています。

3人ともキャラが濃くて登場シーンが少ないのが残念ですが、最終話でこの3人が戦うシーンが見られて良かったですね。

りく、りょうは元々明らかに武闘派のような感じでしたが、頭脳派的なりょうも非常に知的な戦いを魅せました。

こんなに強いのに先に死んだことになっているのは非常にもったいないことですね。

出展:ケムリクサ

リナちゃんズの毒舌が最高だった件

リナちゃんたちは本来全員で6人(りなっち、りなじ、りなぞう、りなよ、りなこ、りなむ)いるのですが、このうち『りなぞう』は物語開始前に死亡、『りなこ』は第一話で死亡しています。

リナちゃんたちはムードメーカーのような存在で現在は4人残っているので、セリフが多いですす。ひたすら多い。声優の人も大変ですね。

個人的にはこのリナちゃんズの毒舌が最高だった。率直な物言いがとても好印象ですね。

出展:ケムリクサ

リツ姉姉はあほだなー。とか

りん姉姉はあほだなー。とか

ね?こんなにはっきり言われたら、もう怒る気にもならない、というか感心するレベルですよね。遠慮しない性格なのでしょう。そしてその状態がリナちゃんズにとっては普通なので非常に距離感の近い人物に描かれており最高でした。

ちなみに『わかば』はリナちゃんズ一人一人を完全に見分けることが出来、それが明らかになった際にはさすがにリナちゃんズも動揺していました。

最初の人がどうなったか?

物語の途中で話題になるようになった最初の人は、結局どうなったのでしょうか。

出展:ケムリクサ

今の世界は、元々『ワカバ』が『ケムリクサ』の研究で訪れていたところですが、『ワカバ』のいない間に『最初の人』である『りり』は赤い『ケムリクサ』の扱いにどんどん慣れていきました。自分でいろんな『ケムリクサ』の混合の仕方を身につけるほどでした。

そして『最初の人』が意図せず作ってしまった『赤いケムリクサ』が暴走したせいで今のような廃墟と暴走した機械たちに(アカムシ)の溢れる世界になってしまったのです。

それを知った『ワカバ』は『赤いケムリクサ』を何とかしようとします。

かなり危険な状態であるにも関わらず、冷静に対処しようとするあたり『ワカバ』は非常に温厚温厚で優しいですね。『りり』にもなるべく心配をかけまいとしているのが伝わってきました。

『ワカバ』は『りり』をケムリクサで隔離したうえで『赤いケムリクサ』を止めようとします。

『りり』は『ワカバ』を探すためにこれまでに培ってきた『ケムリクサ』の操作によって『自分自分を分割しよう』と思いいたる訳です。

そして『りり』が『ケムリクサ』によって6人に分裂、転写されたのが、りん、りつ、りな、りく、りょう、りょくの6人でした。

彼女たちはみな「りり」の分身のような存在なのでしょう。『りり』は元々は『ワカバ』を助けに行こうとしていましたが、『赤いケムリクサ』に向かっていった『ワカバ』がどんな状態なのかを見てしまいます。

おそらくこの時に『ワカバ』は死亡したと考えられます。それにより、ダイダイの『ケムリクサ』に書き残す文字をワカバについての内容は削除し、『すきにいきてもらえるとうれしい』としました。

出展:ケムリクサ

りんの最後の言葉はとても良かったと思う。

最後のシーンでの『りん』の言葉は非常に印象的でしたね。

それまでは自分の『好きなもの』というよりもりつやリナのことを考えて、自分を押し殺すような状態だったりんが『好きなもの』をはっきりと自覚しました。責任感が強いがゆえに姉たちが死んだことも自分のせいにように考えている節もあり、余計に自分がしっかりしなければと演じていた部分がありましたが、当の姉たちはりんが自分をしっかり持つことを望んでいたようです。ある面ではそれがこのアニメの一つのメッセージでたつき監督が最も描きたかったものなのではないでしょうか。

出展:ケムリクサ

最後のシーンはおそらく船の中から脱出できて、本来の地球の姿が明らかになったものではないかと思います。これまで陰鬱とした雰囲気が続いていて、画的にも常に廃墟のような背景でしたが、一気に解放された感じ、外に出られた感じが伝わってきてとても良いラストでした。

あの後の『わかば』の反応が少し気になりますね。

出展:ケムリクサ

まぁ総合的な評価及び感想としては『ケムリクサ』はかなり面白かったです。圧倒的な終末系アニメの世界観が斬新だったのではないでしょうか。逆にそれが受け入れられなかった人には少し退屈だったかもしれません。

自分の好きなものを大切にしましょう。

じゃ。

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