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「色づく世界の明日から」の感想。芸術作品のような超雰囲気で最高だった話。

こんにちは。

2018年秋アニメは結構豊作だったのではないでしょうか。

出展:色づく世界の明日から

ただその中でも終わってみれば筆者が一番素晴らしかったと感じたのはこの「色づく世界の明日から」でした。まぁ元々P.A.WORKSとは相性がいいので、何の心配もしていなかったですが、最後まで丁寧に描いてくれたようです。

ということで今回はなぜ筆者が「色づく世界の明日から」が一番良かったと感じたのかを考察してみました。まぁ端的にいって「色づく世界の明日から」の感想ですね。

基本ネタバレなので嫌な方は見ないでくださいね。

成長していく登場人物達

やっぱりP.A.WORKSは物語の中でキャラが壁にぶつかりながら成長していくさまを描くのが丁寧でいいですね。登場人物の変化が良く分かる。

瞳美の成長

主人公の瞳美は最初は自分の殻に完全に閉じこもっている引っ込み思案な人間でした。一話の祭りっぽい日には、すれ違ったクラスの人から誘われても、その誘いを断ってしまうような、自分の可能性や感情を自ら閉ざしてしまう、それがスタンダードになってしまっていました。しかし、魔法写真美術部で部員たちと一緒に活動していく中でその瞳美も変わっていきました。12話という短い中で例のごとくP.A.らしく丁寧に登場人物たちの変化を描いてくれたのがまずは本当に良かったです。最終話のEDで、瞳美は自らは写真美術部の人に声をかけて部活を見に行っていました。一体どのように瞳美は変わっていったのかということを簡単に振り返ってみたいと思います。

瞳美は最初、過去に飛んだ時、まだ魔法がそんなにうまく使えませんでした。人前で披露するときもめっちゃささやかな星の光を散らす程度でおばあちゃんである琥珀に遥かに劣る魔法の腕前でした。

色づく世界の明日から

出展:色づく世界の明日から

のちに明らかになりましたが、それには理由がありました。瞳美の母親は魔法が全く使えず、瞳美は使えたのでそのことに気を病んだ母親が家を出て行ってしまったのです。そのせいで瞳美は自分のことを責めざるを得なかったことと魔法を嫌うようになっていたのでした。

魔法に対しての意識が変わるきっかけとなったのが、唯翔から言われた言葉だったと思います。「また魔法を見せてほしい、自分の絵よりもずっとすごいと思うよ」、という。

自分の魔法を喜んでくれる人がいるんだ、と瞳美が気づいた瞬間だったと思います。

瞳美

出展:色づく世界の明日から

そして、リラックスできる“星砂”を唯翔にあげるために瞳美は自ら星砂づくりに挑戦していったり、最終的には琥珀と一緒に文化祭で絵の中に人を連れていくマジカルイリュージョンまで出来るようになります。

出展:色づく世界の明日から

ていうか何、マジカルイリュージョンとか。めっちゃ面白そうなんですけど(笑)。

マジカルイリュージョン

出展:色づく世界の明日から

またあさぎともひと一悶着ありました。通称あさぎちゃんは幼馴染である将のことが好きだったのですが、将はちょっと危なっかしくて放っておけない感じのある瞳美のことが好きになってしまったのでした。瞳美は将の告白に対しては最初は逃げていましたが、そのままではいけないと思い、はっきりと他に気になる人がいるということを使えます。そのせいであさぎとギクシャクしてしまいました。ただその時もどうすればいいかわからないなりにも何とかしようとしているところが見ていてとても好感が持てましたね。

出展:色づく世界の明日から

あさぎが部活を早退するときも、そのあとについていって、少し勇気が必要だったと思いますが、瞳美は自分から声を掛けました。人間関係というのは本当にちょっとしたことで壊れてしまうことも多いですが、些細なところであいまいにするのではなくてしっかり自分で納得できるやり方を探すところは素晴らしいですね。だからこそあさぎも瞳美に対してこの後、心を開いて話をすることが出来たし、和解することが出来たし、いつか自分ももっと自信をつけるという心を決めることが出来たのではないでしょうか。学生時代ってなんかこういうことよくありますよね。今にして思えば、失敗だったなと思うことが個人的には多いですが(笑)。

そのような過程を通して瞳美はどんどん変わっていきました。

最終話で現在に帰った瞳美がおばあちゃんである琥珀に言いました。

出展:色づく世界の明日から

「私、お母さんを探して会いに行きたい。琥珀と一緒に。」

トラウマの元だった母親に会いに行く意志を固めた瞳美をみて琥珀は思わず涙ぐみました。筆者的にもこのセリフが一番ジーンときました。瞳美の成長が最も良く分かる一言だったと思います。最終的には自分にかけていた魔法も解け、色が見えるようになりました。

唯翔の変化

瞳美が写真美術部に入ったことで部員たちは皆何かしらの影響を受けました。それは将みたいに瞳美のことを好きになったり、あさぎみたいに嫉妬心を乗り越えたりと様々でしたが、一番大きな変化があったのはやっぱり唯翔だったでしょう。

唯翔は絵を描くことが好きで、子供のころに黄金の魚の絵が入選したことで心のどこかでその過去の栄光を追い求め、絵を書くことに対する純粋な楽しさや人に見てもらう喜びなどをなくしかかっていたようです。それが象徴的に表されていたのが、瞳美が夢を見たときです。

出展:色づく世界の明日から

朽ち果てた黄金の魚と黄金の魚を狙う黒い人。

この黒い人は唯翔の心を象徴したものでしょう。黄金の魚で賞をとったあの時のように華々しい栄光を望むがゆえにどす黒い渦にのみこまれていくようでした。

出展:色づく世界の明日から

唯翔は進学したら絵を描くことをやめようと元々は考えていました。しかし、瞳美と出合うことで絵を描き続けることにしました。きっかけは瞳美が唯翔の絵が特別だって言ってくれたからとかもう本当にすごい甘酸っぱい感じですね。瞳美にとっては唯一、色が見える絵だったのでそれで喜んでいる姿が新鮮だったのでしょう。自分の絵でこんなに喜んでくれるひ人がいるってことが。

最終話で唯翔が言った「瞳美が俺の絵に光を指してくれたんだ」って。なんだ、そのセリフかっこよすぎるだろ。。。

出展:色づく世界の明日から

「俺たちはきっと、お互いの未来に色を取り戻すために出会えた。」

うーん。なるほどそういう話だったのね、とここでやっと筆者は思いました。まぁ生きてる時代が違うから、瞳美と唯翔が離れ離れになることは仕方がないですが、瞳美は自分にかけた魔法が解けて色が見えるようになり、唯翔は絵を描く喜びをもう一度取り戻したということみたいです。最終話期待していたほどじゃなかったって意見もありましたが、筆者的にはこれ以上のシナリオはないと思うくらいシンプルできれいなシナリオでした。

唯翔は瞳美と出会ってその後も絵を描き続けたようです。瞳美が小さいころに読んでいた絵本は唯翔が描いたものでした。絵本作家にでもなったのかな。

出展:色づく世界の明日から

まぁこれは最初からほとんど予想通りでしたね。でもこの最後のシーンも絵本のシナリオになぞらえて美術部員のメンバーが読み聞かせるスタイルは素晴らしいです。めっちゃ感動しました。言ってること全然頭に入ってこなかったけど(笑)。

まるで絵本のような雰囲気を作り出す作画と演出の数々

「色づく世界の明日から」は雰囲気作りが何とも言えず素晴らしかったですね。筆者はもう一話目でめっちゃ引き込ました。

出展:色づく世界の明日から

一話の最後のシーン。唯翔の絵をみた瞳美に絵の世界がいきなり飛び出し始めました。

この作画がもうクッソ芸術的で最高なんですよねー!。絵が飛び出してきたのは瞳美の無意識の魔法だったということが後ほど明らかになりましたが。現代的な学校が舞台なのにまるでファンタジーのような印象を受けました。そしてこの世界の魔法もブラッククローバーみたいな暴力的な魔法じゃなくて、星砂に代表されるような、ささやかな、そしてとても美しいイメージを与える魔法だったから学園生活の中にわずかに魔法要素が入ってくるバランスが絶妙だったと思います。魔法を誰でも使えるわけでもないしね。

作画はさすがのP.A.WORKSです。最初から最後まで安定してずっときれいでした。写真の絵とかカメラを通した絵とか、本当に一つ一つがリアルできれいで何でこんなクオリティで出来るんだろう。他にも素晴らしい作画がいっぱいあったけど忘れました。

出展:色づく世界の明日から

また瞳美は色が見えなかったですが、少しずつ色を取り戻していく様をモノクロのシーンと通常のシーンをうまく使い分けることで見ている側も一緒に色を取り戻していくような魔法にかかったような感じを受けましたね。アニメだからこそできる演出です。漫画や小説と比べてアニメには色や動き、声がつくことでどれだけ奥深さと情報量を与えているかということを再認識させられるような。当たり前のことですが、そういうところで巧く演出するというのは表現の幅をものすごく広げてくれるものなんだということが改めて分かりました。

出展:色づく世界の明日から

第一話からずっと出ていた黄金の魚。

物語の途中で唯翔が昔描いた絵であり、入選した絵だったということが明らかになりますが、唯翔が瞳美が作った星砂を使ったときとか、絵の中に部員たちが入ったときとか、とにかく主要な場面ではいつも登場しており物語のマスコットのような存在でした。最終話では、唯翔が瞳美に会う道案内のようなことをしました。これも、唯翔が再び絵に対する純粋さを取り戻し、黄金の魚が蘇ったということを同時に表現していたのだと思います。何回も登場する不思議な存在は視聴者の記憶に残る効果や物語の一貫性のような印象と与えるような気がします。

その他、個人的に心象に残っているのは10話の最後ですね。瞳美が魔法で紙飛行機を飛ばし、唯翔が部屋のライトをつけることで知らせるシーン。めっちゃロマンチックやんけ(笑)。途中からEDの「未明の君と薄明の魔法」が流れ始めます。このED曲がまた素晴らしいんですよね。というかOPの「17才」も「色づく世界の明日から」にすごく合っていて神曲でした。OPもEDもちょっとハードルが低いかもしれないけど個人的には両方マジで神曲でした。

とまぁ、特にまとまりもないですが、「色づく世界の明日から」の感想、アニメ全体を通してまるで芸術作品を見ているような超雰囲気で最高だった話でした。

最後に「17才」

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